犬の歯周病ケアにマヌカハニー。歯磨きが苦手なワンちゃんにもおすすめ
マヌカハニーの効果 2023.08.02

犬の歯周病ケアにマヌカハニー。歯磨きが苦手なワンちゃんにもおすすめ

日本では3歳以上の犬のうち、約8割が歯周病または歯周病の予備軍といわれているそう。歯周病以外でも口臭などお口の中のトラブルも多く、多くの飼い主さんが愛犬のオーラルケアで悩みを抱えていることがわかります。
今回は、犬が歯周病になる原因やマヌカハニーの持つ抗菌力について、ご説明します。

目次

犬のこんな様子や仕草に注意!

お家にいるワンちゃんがこんな仕草をしていたら、お口の中を見てあげましょう。もしかしたら歯周病の可能性があるかもしれませんよ。
犬の歯周病は何といっても早期発見が大切。歯周病の状態を放っておくと、食事がしにくいだけでなく、顔が腫れてしまったり歯茎が膿んでしまったりなど、犬にとってツラい状態になります。

  • 口が臭い
  • 歯を気にして前足で口元をこする
  • 口をくちゃくちゃさせる
  • 食べるときに痛がる

犬が歯周病になる原因

犬が歯周病になる原因はいくつかあります。

小型犬だから

一般的に、ダックスフンド(ダックスフント)やパピヨンといった小型犬は、アゴが小さいことや唾液の量が少ないなどの理由から、歯周病になりやすいといわれています。また、パグなど短頭種の犬は歯の生えている間隔が狭いため、食べ物のカスがはさまりやすいのです。

歯磨きをしていないから

人間同様、犬のお口の中も細菌がいっぱい。ご飯を食べた後に歯磨きをしてあげないと、食べ物のカスが歯垢や歯石となり、歯にこびりついてしまいます。歯垢や歯石が増えると細菌が繁殖しやすくなりますので、歯茎に炎症が起きて歯がグラグラするようになります。

老化したから

年をとると、お口の中も老化してきます。唾液の量が少なくなって食べ物のカスを洗い流せなくなったり、歯がグラグラするので片方の歯で食べるようになったりします。そのため、歯周病の原因となる細菌が繁殖しやすい口内環境になってしまうのです。
犬が歯周病になる原因をいくつかご紹介しました。
歯周病を防ぐには、お口の中を清潔に保ち、細菌が繁殖しにくいようにしてあげることが大切です。犬専用の殺菌・抗菌用のサプリメントもありますが、できれば普段のケアで歯周病を防いであげたいものですね。

マヌカハニーの殺菌作用について

マヌカハニーの殺菌作用

マヌカハニーにはメチルグリオキサール(MGO)という抗菌作用のある成分が含まれています。こちらでは、マヌカハニーの持つ抗菌作用について簡単にご説明しましょう。
マヌカハニーはマヌカという植物から採れるはちみつで、メチルグリオキサールという成分を含んでいます。メチルグリオキサールはマヌカハニー特有の成分で、一般的なはちみつに含まれる過酸化水素より強い殺菌作用を持っているため、海外ではマヌカハニーが医療現場で用いられているほどです(日本では許可されていないため医療現場では使用することができません)。
メチルグリオキサールは歯周病の原因となる細菌のほか、虫歯菌やピロリ菌などを殺菌する能力を持つことがわかっています。犬の歯周病を防ぐケアにマヌカハニーを食べさせている飼い主さんもいらっしゃるようです。

マヌカハニーに含まれる「メチルグリオキサール」について

犬にマヌカハニーを食べてもらう工夫

犬にマヌカハニーを食べてもらう

犬は甘い味が好きといわれていますが、マヌカハニーは濃厚な香りや味わいが特徴のため、ワンちゃんによっては「食べにくい!」と感じる可能性があります。
犬の歯周病を予防するためにマヌカハニーが良いことはわかりましたが、どうやって食べさせたら良いでしょうか。
本当はワンちゃんにそのまま食べてもらうのがいちばん良いのですが……無理に口を開けて食べさせようとすると、犬によっては全力で抵抗される可能性があるかもしれません。

マヌカハニーを肉球に塗る

犬は何もすることがなくてヒマなときや、飼い主さんに遊んでほしいときなどに、肉球をペロペロ舐めることがあります。そんなときは、すかさずマヌカハニーを肉球に塗ってみましょう。肉球についたマヌカハニーをペロペロ舐めてくれるかもしれませんよ。
マヌカハニーをあげる量としては、ティースプーンの先にちょっとだけ。
「お、これは美味しいゾ♪」とワンちゃんが感じてくれた様子を見せたら、ティースプーンの半分くらいまで増やしてみても良いでしょう。

マヌカハニーを飼い主さんの手に塗る

犬とスキンシップしているとき、ごく少量のマヌカハニーを飼い主さんの手に塗って舐めるかどうか様子を見てみましょう。もし、犬がマヌカハニーを嫌がらないようであれば、ご飯を食べた後にもう一度試してみましょう。
犬が嫌がるのに無理に舐めさせようとすると、「飼い主さんの手を舐める=嫌な味がする」と感じて、飼い主さんに近づかなくなる可能性があります。ちょっとでもワンちゃんが嫌なそぶりを見せたら、無理に舐めさせないでくださいね。

愛犬が健康で長生きできるように

お口の中は外からは様子が見えないため、ワンちゃんが歯周病になっていることに気づかない飼い主さんも多くいらっしゃいます。歯磨きを嫌がるワンちゃんの場合は、歯磨き用のおもちゃ、お口の中を殺菌してくれるサプリメントや食品を与えてみるなど、歯垢・歯石がつきにくいよう、飼い主さんが工夫してあげてくださいね。

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