本物のマヌカハニーのパッケージには、「UMF5+」「UMF15+」などの数値が表示されています。UMFとはマヌカハニー特有の成分が持つ活性度を表す指標です。UMFの数値が高いほど活性度が高く健康維持に役立つといわれていますが、それでは数値が低いマヌカハニーは健康維持にあまり役立たないということでしょうか。
今回はUMFの数値が低いマヌカハニーにまつわる疑問について、ご説明します。
UMF+5に含まれるメチルグリオキサールはどれくらい?
UMFは、マヌカハニーの含まれる成分「メチルグリオキサール」の殺菌・抗菌能力を、フェノール溶液(消毒液)の濃度と比較して指標としています。
つまり、濃度が5%のフェノール溶液とUMF+5のマヌカハニーは、ほぼ同等の殺菌・抗菌能力を持つということです。
一方、UMFの後に指標として使われるようになったMGOは、マヌカハニー1kgに含まれるメチルグリオキサールの含有量(mg)が数値化されています。
UMFとMGOを対比させると、UMF5+はMGO83+程度に相当することになりますので、1kgあたり83mgのメチルグリオキサールが含まれていることになります。
UMF5+は低活性に分類される
マヌカハニーの品質を表す指標として、UMFを採用しているメーカーとMGOその他を採用しているメーカーがあります。UMFを採用しているメーカーの場合、活性度は以下の分類を目安にしてください
低活性 | UMF5+ |
---|---|
中活性 | UMF10+ UMF12+ |
高活性 | UMF15+ UMF18+ |
超高活性 | UMF20+ UMF23+ |
UMF5+のマヌカハニーは健康維持に役立つのか?
マヌカハニーが健康維持に役立つといわれるのは、殺菌・抗菌性を持つメチルグリオキサールが含まれているからです。メチルグリオキサールは、胃のピロリ菌除去をはじめ、腸内環境を整える善玉菌を増やす働きを持つなど、健康が気になる方にとって嬉しい成分といえます。
マヌカハニーを食べるメリット
UMF5+のマヌカハニーは低活性に分類され、中活性や高活性のマヌカハニーと比べるとメチルグリオキサールの含有量が少ないことになります。そのため「健康維持に役立つの?」と疑問に感じる方が少なくありません。
マヌカハニーを食べるメリットは、メチルグリオキサール摂取だけではありません。抗炎症作用のあるシリング酸メリルやビフィズス菌を増やしてくれるグルコン酸、その他各種ビタミンやミネラルを豊富に含んでいます。また、普通のはちみつと同様、殺菌・抗菌作用を持つ過酸化水素も含まれています。
UMFの数値が高くなると味わいが変わる
メチルグリオキサールが持つ殺菌・抗菌作用だけを期待するなら、低活性のUMF5+では物足りなく感じる方がいらっしゃることでしょう。しかし、含有量が少ないとはいえ、普通のはちみつにはこのメチルグリオキサールはほとんど含まれていません。
また、UMFの数値が高くなればなるほどメチルグリオキサールの含有量が多くなり、マヌカハニー独特の味わいやとろみが強くなるため、人によっては「食べにくい」と感じる場合もあります。
UMF5+はマヌカハニー初心者やお料理使いに
「マヌカハニーのスパイシーで濃厚な味わいが苦手……」という方には、UMF5+がおすすめです。色や味わいや普通のはちみつより濃厚ですが、クセは少ないため、普通のはちみつと同じ感覚でお料理に使うことができます。
マヌカハニーを初めて食べるなら、まずは低活性のUMF5+あたりから食べ始め、味に慣れたら徐々にUMFの数値をあげていくと良いでしょう。ただ、UMF値が高くなるとお値段も高くなります。普段使いには低活性のマヌカハニー、体調が思わしくないときは中~高活性のマヌカハニーを食べるようにするなど、2種類常備している方もいらっしゃるようです。
マヌカハニーは毎日食べることが大切
マヌカハニーに含まれるメチルグリオキサールの含有量は、多い方が健康維持に役立ちます。しかし、マヌカハニーは薬ではありませんので、毎日適量を食べ続けることが健康維持につながるのです。食べ方はお好みで構いません、スプーンですくってそのまま食べてもいいですし、パンに塗ったり飲み物に入れたりなど、お好みでマヌカハニーをお楽しみください。