マヌカハニーのもとになるマヌカの木は、ニュージーランドでは昔から「復活の木」「癒やしの木」と呼ばれていました。ピンクや白の花から採れるとろりとしたはちみつは、特別な効果をもたらしてくれる神聖なものとしてニュージーランドでは重宝されています。
最近では、マヌカハニーの高い抗菌力が脚光をあび、風邪が流行する季節などは特に注目されることが多くなりました。今回は、マヌカハニーをちょっと試してみようかとお考えのあなたに、マヌカハニーの特長や食べ方等をご紹介します。
マヌカハニーは熱に強い?弱い?
一般的なはちみつは熱を加えない方が良いといわれます。というのは、はちみつに含まれる過酸化水素という抗菌物質が熱に弱いからです。
過酸化水素は消毒剤として使われるもので、弱酸性の水溶液です。これが天然のものとしてはちみつに入っているので、抗菌作用があるといわれているのです。
はちみつの中でもマヌカハニーが特に注目されている理由は、メチルグリオキサールという別の抗菌物質があるからです。メチルグリオキサールは、コーヒーやココアなどの他の食品にも含まれていますが、マヌカハニーは特にその含有量が多いです。メチルグリオキサールは熱に強いので、マヌカハニーは加熱してもその効果を発揮します。
メチルグリオキサールをより活性化させ、健康をサポートすることを第一にと考えるなら、そのまま食べるのが良いでしょう。ただしそうではなくとも、マヌカハニーは熱に強いので、紅茶に入れたりお料理に使ったりとアレンジをしても、作用は十分期待できます。
食べるタイミングは
喉の粘膜や、胃や腸などの菌に直接働きかけるには、食べ物など邪魔になるものがない方が好ましいです。せっかく食べても、薄まったり流れてしまったりということがないように、30分間は飲み物もとらない方がより効果を体感することができるともいわれています。
空腹時、もしくは少なくとも食事の30分以上前に食べると良いでしょう。
マヌカハニーの効果的な食べ方
マヌカハニーのより良い食べ方をいくつかご紹介します。
空腹時に少しずつ、何度かに分けて
1回に5~15ml程度、直接口の中に落とし込むように食べるのがおすすめです。
とろりとしたはちみつが体の中で溶けていくのを待つかのように、ゆっくりと食べましょう。癒やしの木から採れたマヌカハニーですから、食べるときもゆったりとその滋味あふれる味を楽しんでください。
すくうときは乾いたスプーンで
マヌカハニーには酵母なども含まれています。つまり、生きている食品だともいえます。
ですから、ぬれたスプーンでマヌカハニーをすくってしまうと、スプーンに付着していた水で酵母の発酵が進み、お酒になってしまう可能性もないとはいえません。スプーンやハニーディッパーは、必ず乾いたものを使いましょう。
木製か陶器製のスプーンを使う
一般家庭にあるスプーンといえば、シルバーのものが多いかと思いますが、金属はメチルグリオキサールの活性を弱めてしまう可能性があるとされています。できれば木製のスプーンやハニーディッパー、陶器製・竹製のスプーンなどを使いましょう。
スーパーフードといわれるマヌカハニーはそのとろりとした粘性と薬のような独特な風味が特長です。ビタミンB・C、マグネシウム、リンなど、健康を保ち、美しさを維持するのに大事なものが多く含まれているはちみつの中でも特にその栄養価が高いことから人気が高まっています。
一般的なはちみつとは違って加熱に強いため、さまざまな使い方ができます。効果を高めるためには、空腹時など胃の中が空っぽに近い状態のときに食べるのがおすすめですが、あくまで薬ではなく食べ物なので、おいしく楽しく、何よりも継続して採るのが良いでしょう。