マヌカハニーを買った、もしくは興味があって「マヌカハニーを効果的に活用したい」「健康や美容に良いのは知っているけど、使い方や注意点がわからない」という方も多いはず。
マヌカハニーは食べるだけではなく肌や歯など、体の悩みを抱える部位に塗るといったケア方法もあります。
この記事では最もマヌカハニーの効果を期待できる食べ方のほか、レシピ紹介などの食べる活用法、風邪予防や虫歯予防などお悩み別のマヌカハニー活用法、保存方法といったマヌカハニーの管理方法をご紹介しています。こちらをご一読いただき、ただ食べるだけではなく全身に様々な使い方ができるマヌカハニーで体の不調をケアしましょう。
マヌカハニーの食べ方
マヌカハニーが持つ殺菌作用や整腸作用、豊富な栄養素は健康や美容にさまざまなプラスの影響を与えてくれます。最近ではテレビで取り上げられたこともあって、身近な場所でもマヌカハニーを見かけることが多くなってきました。
しかし、マヌカハニーの効果を実感するためには、どのような食べ方でもいいというわけではありません。下記ではマヌカハニーの薬効成分を最大限に活かす食べ方や、毎日のマヌカハニー摂取のヒントになるレシピをご紹介します。
効果的な食べ方・摂取量
マヌカハニーに含まれている栄養成分の効果を最も得られる食べ方は「生のまま空腹時に食べること」です。
マヌカハニーの殺菌成分「メチルグリオキサール」は熱に強いですが、ビタミンやミネラルなどの栄養成分は加熱してしまうと力を発揮できないものもあるため、さまざまな効果を最大限に活かすためには生のまま食べることが必要です。また、胃の中に食べ物がたくさん入っている状態だと栄養の吸収率が悪くなってしまうため、食後は避けて空腹時に摂取することをおすすめします。
マヌカハニーの摂取量は1回あたり5ml~15ml(ティースプーン1杯分が約5ml、大さじ1杯分が約15ml)を、1日3~4回摂取すると効果的だと言われています。摂取量が少なすぎるとなかなか効果を感じることが難しいですし、多すぎると糖質過多になってしまって体に悪影響を与えることがあります。ご自身の体調と相談しながら適量を摂取するように心掛けてください。
レシピ紹介
マヌカハニーの効果を実感するためには食べ続けることが必要です。生のまま食べることが理想ですが、毎日同じ食べ方だと飽きてしまったり、味が苦手だったりすることで食べ続けるのが難しい方もいらっしゃいます。そんな方にはマヌカハニーを料理や飲み物に取り入れて摂取してはいかがでしょうか。
はちみつは甘いお菓子に使われているイメージが強いですが、はちみつには肉を柔らかくしたり、魚の臭みを取ったり、コクを出す効果があるため、煮物やあえ物、炒め物、ドレッシングなど、どのような料理でも使用することができます。
また、マヌカハニー専門店BeeMeではお弁当に使える定番のおかずからおもてなしにもお出しできるスイーツまで、さまざまなマヌカハニーのレシピをご紹介しております。こちらも参考にしながらマヌカハニーを使った料理を楽しんでみてくださいね。
食べ方の注意点
マヌカハニーはそのまま食べたり、料理に使ったりと様々な方法で味わうことができますが食べる際には注意しなければならないことがあります。下記では3つの注意点をご紹介します。
金属製のスプーンやハニーディッパーなどを使用しないこと
マヌカハニーの殺菌成分「メチルグリオキサール」はさまざまな細菌やウイルスに対して効果を発揮しますが、金属と相性が悪く、金属製のカトラリーを使用するとマヌカハニーの品質が変化してしまうと言われています。
摂取される際には金属製のものではなく、木製や陶器などのスプーンやハニーディッパーを使用するようにしてください。
清潔で乾いたスプーンやハニーディッパーなどを使用すること
汚れていたり、ぬれていたりするスプーンやハニーディッパーなどを使用してマヌカハニーをすくうと、マヌカハニーの中に食べくずや水分などが入ってしまって、品質に影響が出てしまう可能性があります。必ず清潔で乾いたものを使用するようにしてください。
スプーンやハニーディッパーなどの使用が面倒な方は、マヌカハニーがあめのように固められている「ロゼンジ」の購入をおすすめします。
食べ過ぎないこと
マヌカハニーは同じ量の砂糖よりもカロリーが低く、甘みが強いことから砂糖の代わりに使用することでカロリーをカットすることができます。しかし、マヌカハニーを食べ過ぎると糖質過多になってしまい、肥満や生活習慣病を引き起こす原因となりますので、適量を超えないように注意してください。
また、人によっては胃腸が弱っているときにマヌカハニーを食べ過ぎると内臓に負担を感じる方や胸やけを起こす方もいらっしゃいますので、その日の体調に合わせて摂取量を調整してください。
ペットに与える際の注意点
マヌカハニーは人間だけでなく、犬や猫などに対しても使用でき、食べることで体質改善につながったり、毛艶が良くなったりという事例が報告されています。
しかし、マヌカハニーを与えすぎることによって糖質の取りすぎになってしまう危険性や、薬との食べ合わせに注意が必要な場合もあります。また、人間の乳児は抵抗力がないためにはちみつを食べることができませんが、ペットも同様に子どもや年老いて抵抗力がない場合は、はちみつを与えてはいけないと言われています。
体の大きさや体質もさまざまですので、事前に必ず動物病院で相談し、与える際には最初は少量ずつ与えて、様子を見るようにしてください。
食べてはいけない人とは?
マヌカハニーは基本的には子どもから大人までどなたでも食べることができます。しかし、どんな食品にも言えることですが、万人が食べることができるものではありません。下記ではマヌカハニーを食べてはいけない人をご紹介いたしますので、当てはまる方や保護者の方は十分注意してください。
1歳未満の小さい子ども
はちみつの中には食中毒の原因となる「ボツリヌス菌」という細菌が存在しているため、1歳未満の乳児はマヌカハニーに限らずすべてのはちみつを口にすることができません。
このボツリヌス菌に対して抵抗力がある場合は摂取しても問題ありませんが、乳児にはまだ抵抗力が備わっていないため、食べてしまうと「乳児ボツリヌス症」にかかってしまって、危険な状態になる可能性があります。
また、妊娠中や授乳中の方がはちみつを摂取すること自体は問題がなく、母体の消化器官でボツリヌス菌を消化処理することができるため、ボツリヌス菌が胎児に影響を与えたり、母乳にボツリヌス菌が含まれたりすることはありません。
しかし、マヌカハニーの強い抗菌作用や活性効果によって体調に影響が出る可能性がありますので、体調変化の激しい妊娠中や授乳中は食べ過ぎには十分ご注意ください。一日の推奨摂取量はスプーン一杯程度となります。
アレルギーがある人
アレルギーの原因となる食品はいろいろありますが、はちみつを食べることでアレルギー反応が現れる方もいらっしゃいます。はちみつ自体にアレルギーがある方だけでなく、蜂や花粉にアレルギーがある方も注意が必要です。アレルギーがあることを知らずに食べてしまって、症状が出てしまう方もいらっしゃいますので、異常が認められた場合は、速やかに医療機関で受診するようにしてください。
また、マヌカハニーは食べるときだけでなく、スキンケアなどで肌に直接触れた際にも異変が現れる可能性がありますので、必ず少量でパッチテストを行ってから使用するようにしてください。
はちみつアレルギーに関してはこちらにて詳しくご紹介しています。
食事制限がある人、薬を飲んでいる人
マヌカハニーには糖質が含まれており、殺菌成分が体に影響を与える可能性があるため、食事制限がある方や薬を服用されている方は必ずは食べる前に専門の方に相談するようにしてください。
万が一摂取した後に体に異常が認められた場合は速やかに医療機関で受診するようにしてください。
【お悩み・症状別】マヌカハニーの使い方・活用法
マヌカハニーは食べることによって体の内側からさまざまなプラスの働きかけをしてくれますが、体の外側からも健康や美容へのメリットをもたらしてくれます。こちらでは症状やお悩み別におすすめの食べ方・使い方をご紹介します。
風邪・のどの痛み
「喉がなんとなくイガイガする」「咳の出始め」など喉の不調の時はマヌカハニーの成分がしっかりと行きわたるよう、効果的な食べ方でご紹介したスプーン一杯を直接摂取するのがおすすめ。特にすぐに飲み込まずに滞留させるようにすればより抗炎症成分が喉の辛い部分に浸透します。
喉がとてもデリケートな状態でマヌカハニーもしみてしまう…という方は飲み物などで工夫して摂取するのがおすすめです。
オーラルケア(虫歯・口内炎・歯肉炎)
虫歯には塗って歯みがきがおすすめ!
虫歯の原因菌であるミュースタンス菌に高い抗菌効果があると言われているマヌカハニー。甘いはちみつが逆に歯に悪そう…と思いがちですがマヌカハニーの糖分は虫歯になりにくいとされています。
実際にマヌカハニーの口コミを見ると「歯がツルツルになった」「口内のネバつきが抑えられた」「口臭が抑えられた」という声も。とはいえ、虫歯や虫歯予防で一番大事なのはしっかりと歯をブラッシングすること。歯磨き粉代わりにマヌカハニーを使うことで抗菌作用を十分に行きわたらせましょう。
口内炎は患部に直接塗る
口内炎ができた時はティースプーン半分のマヌカハニーを口内炎のある場所に5分程度とどまらせてから飲み込みます。こうすることでメチルグリオキサールなどの殺菌作用で炎症を鎮め、痛みを和らげます。
ただ、口内炎をケアしてもまたできて…というように何度もできてしまうとつらいですよね。口内炎の予防はストレスや疲労をためないことと、睡眠をしっかりとること、口内を清潔に保つことがまずは基本。
さらに食事にも気を使うことでより口内炎ができにくい体にすることができます。ビタミンの中でも特に大事なのが皮膚や粘膜の修復を助けるビタミンB2・B6。マヌカハニーにはビタミンB2が含まれているので予防という意味でも効果が期待できますよ。
もちろんマヌカハニーは一度に大量には摂取できないため、他の食材も積極的に摂取するのがおすすめ。他にビタミンB2/B6を多く含む食べ物はサケ、マグロ、レバー、鶏のささ身、納豆、卵などがあります。お料理にマヌカハニーをプラスするもよし、食事のほかにマヌカハニーを摂取するもよし、好きな食べ方で続けましょう。
スキンケア(ニキビ・肌荒れ・乾燥肌)
はちみつは保湿力が高いことで化粧品などでもよく使用されていますよね。マヌカハニーもはちみつなのではちみつと同様に保湿力があるうえに、メチルグリオキサールのもつ抗炎症作用や、シリング酸メチルによる抗酸化作用でニキビ・エイジングケアといったお悩みに利用することができます。ニキビや肌トラブルには洗顔やフェイスパックがおすすめです。
いつもの洗顔に加えて肌トラブル改善
乾燥肌やニキビに悩んでいる方は、洗顔料にマヌカハニーを混ぜて洗顔するのがおすすめです。マヌカハニーが持つ保湿力が肌の乾燥を防ぎ、殺菌成分がニキビの原因菌であるアクネ菌に対して殺菌作用を発揮します。
洗顔方法は、洗顔料をしっかりと泡立てて、そこにマヌカハニーを混ぜ合わせて、優しく洗顔するだけです。
洗顔料とマヌカハニーの割合は2:1ぐらいが目安です。しっかりと混ぜ合わせないとむらができて、顔全体にマヌカハニーが行き渡らなくなってしまいますので、注意してください。洗顔後はいつも通りのケアをしてください。
顔全体の保湿やケアにはフェイスパック
マヌカハニーはパックとしても使用することができます。やり方はとても簡単で、洗顔後に大さじ1杯分のマヌカハニーを顔に塗り、5分ほどおいて洗い流すだけです。入浴の際に一緒にパックを行うとそのまま洗い流すことができ、お部屋を汚す心配もないのでおすすめです。
このパックを使用すると、マヌカハニーの栄養成分と保湿成分が肌に直接働きかけるため、しっとりとしたもち肌になることが期待できます。顔だけでなく全身にも使用することもできますので、乾燥や肌荒れが気になる部分にも使用してみてください。
また、こちらでは化粧水などの活用法も紹介しています。興味のある方は試してみてくださいね。
唇の荒れ・口角の傷は直接塗って
唇の荒れはリップクリームのように唇全体に薄く塗りましょう。口角の傷には傷の部分にコットンまたは指にとり直接つけます。マヌカハニーは粘性が強いので豊富な栄養が流れていくことなく患部・唇に浸透していきます。
塗るタイミングは洗顔後や寝る前など水分が失われがちなタイミングがおすすめです。マヌカハニーを日中や外出先で塗るのはなかなか難しい場合が多いので、寝る前や洗顔後のおうちケアに取り入れてみてくださいね。
ボディケアは入浴剤にして
浴槽にお湯をためて、大さじ3杯程度のマヌカハニーを入れてお湯に溶かすことで、全身保湿ケアができる入浴剤として使用することができます。特に乾燥が激しく、肌荒れが起きやすい冬の使用がおすすめです。
空気が乾燥する季節に静電気に悩んでいる方は、乾燥肌が改善されると静電気の自然放電が促されるため、ぜひマヌカハニーを入浴剤として使用してみてください。
直接塗ることに抵抗のある方は手作りコスメも
ここでご紹介した以外にもマヌカハニーを使った手作りコスメなど、様々なケアに活用できます。マヌカハニーを直接塗ることに抵抗がある方はぜひチャレンジしてみてくださいね。
ヘアケア(パサつき・ハリやコシのない髪)
マヌカハニーは肌だけでなく、髪の毛に対しても使用することができます。普段使用しているシャンプーにマヌカハニーを大さじ1杯程度加えてから泡立て、頭皮からしっかり髪の毛を洗うと、髪の毛にまとまりとツヤが生まれます。
また、直接マヌカハニーを髪に塗ることで、トリートメントと同様の効果も期待できます。シャンプーをする前に枝毛やダメージが大きい部分に直接マヌカハニーを塗って、10分程たってからシャンプーをすると、髪の毛に潤いがもたらされます。
ケガややけどのケア
マヌカハニーに含まれるメチルグリオキサールは傷口のばい菌や皮膚の炎症に対する抗炎症作用があるとされています。また、外傷の治療方法として注目されている湿潤療法がマヌカハニーで行うことができます。
マヌカハニーを使った湿潤療法では、マヌカハニーを傷口に塗り、ばんそうこうなどで覆い、傷口から体液が出なくなるまで毎日1回交換しましょう。湿潤療法による自己治癒能力を高め、マヌカハニーの含有成分「メチルグリオキサール」の抗炎症作用によってばい菌の消毒を行えます。
マヌカハニーの使い方の注意点
マヌカハニーには健康や美容に役立てることができるさまざまな成分が含まれていますが、肌や体質に合わない方もいらっしゃいますので、事前に少量でパッチテストを行って、体に異常が現れないことを確認してください。もし異常が現れた場合には、すぐに使用をやめて医療機関に相談するようにしてください。
インターネット上ではマヌカハニーに関する情報が数多く見られますが、この情報の中には信頼性に欠けるものも多く存在します。間違った使い方をすると体に悪影響を及ぼすこともありますので、正しく活用することを心掛けてください。
マヌカハニーの管理方法
マヌカハニーを含むはちみつは腐りにくいと言われていますがどのような環境でもいいのでしょうか。こちらではマヌカハニーの保存方法と賞味期限をご紹介します。
マヌカハニーの保存方法
マヌカハニーの保存方法は開封前も開封後も「高温多湿、直射日光を避けて常温保存すること」が好ましいとされています。
冷蔵庫などの低温で保存すると結晶化して固まる場合があり、品質には問題ありませんが、使用する際にスプーンですくうことができなくなってしまいます。元の状態に戻すためには加熱しなくてはいけないため、ビタミンやミネラルなどの熱に弱い栄養成分をそのまま摂取したい方は、冷蔵庫に入れずに常温で保存するようにしましょう。
保存方法についてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
マヌカハニーの賞味期限
マヌカハニーの賞味期限はメーカーによってまちまちですが、大体は採取してから3年~5年ほどの期限が設定されています。
マヌカハニーは100%天然のはちみつであるため、保存料を含んでいないにも関わらず、他の一般的なはちみつよりも保存期間が長くなっています。その理由は糖の濃度が高いことから菌が繁殖しにくいことと、水分量が少ないことからカビの発生リスクが低いことが挙げられます。また、マヌカハニー自体が殺菌成分を含有しているため、雑菌が繁殖しにくい環境になっているためであると言われています。
マヌカハニーは腐りにくい食品ではありますが、時間がたつと風味が変わることがありますので、購入後は早めに食べることをおすすめします。購入される際には必ず個々のマヌカハニーの賞味期限をチェックしておいてください。
おわりに
こちらの記事ではマヌカハニーの食べ方・使い方をご紹介しました。
食用にも、傷や口内ケアなどの食用以外にも活用できるマヌカハニーは薬ほどの即効性・効力はありませんが自然の力でじんわり効いていくのを感じられるでしょう。もちろんすべての人に効くという研究が完成されていないため、個人差はありますが薬よりも無理なく美味しく続けられるのでご自分の楽しみ方を見つけてくださいね。