巣蜜(コムハニー)とは?栄養成分や食べ方を紹介
はちみつの基礎知識 2023.08.02

巣蜜(コムハニー)とは?栄養成分や食べ方を紹介

最近話題の「巣蜜(コムハニー)」をご存じでしょうか?
通常のはちみつは巣からはちみつを搾り取ったものですが、巣蜜(コムハニー)はミツバチたちが集めた蜜を巣に貯蔵し、濃度が濃くなったところで蜜ろうでふたをした「完熟はちみつ」のことです。
はちみつの巣ごと食べられるため、通常のはちみつに比べ風味も高く、栄養も豊富に含まれています。毎日の栄養を補いたい方にはぴったりの食材です。
今回は、巣蜜(コムハニー)の栄養成分や巣蜜(コムハニー)のおいしい食べ方についてご紹介します。

目次

巣蜜(コムハニー)とは?

私たちがよく食べる「はちみつ」は、ミツバチが巣に集めた蜜を取り出したものではないでしょうか?
それに比べて、コムハニーと呼ばれる「巣蜜」とは、蜜の入った巣ごと切り取ったものです。巣と蜜の栄養を丸ごと頂けます。
また規則正しく並ぶ六角形の巣は、ミツバチが自分の「蜜ろう」を使って作ったものです。
その中に集めた蜜を詰め、その濃度が高まり熟成したところで、ミツバチは蜜ろうでふたをして、巣蜜はできあがります。
巣全体は、ミツバチが木から採取したプロポリスで守られています。プロポリスには抗菌作用があるため、ミツバチは巣を細菌などにさらすことなく安全に保つことができるのです。
巣の中の蜜は、蜜ろうのおかげで空気にふれないため鮮度も抜群。巣蜜は自然のそのままの味で風味も良く、調理せずともそのまま食べられる手軽さもあります。

巣蜜(コムハニー)の豊富な栄養成分

巣蜜(コムハニー)は「巣と蜜を丸ごと食べられる」そして「人間が手を加えていない生の状態」であることから、栄養価が高い食材だといえます。
巣蜜に含まれる主な栄養を、はちみつと巣に分けてまとめました。

はちみつの主な栄養

  • ブドウ糖
  • 酵素
  • 有機酸
  • ビタミン
  • ミネラル
  • アミノ酸

巣(蜜ろう)の主な栄養

  • プロポリス
  • ローヤルゼリー
  • ビタミン
  • ミネラル
  • カルシウム

巣蜜には、はちみつと巣両方の栄養が含まれます。
いろいろ工夫して、毎日の食生活にとり入れたいものですね。

巣蜜(コムハニー)のおいしい食べ方

調理しないでそのまま頂く

巣蜜(コムハニー)はそのまま頂くことができる食材です。
もちろん巣も食べられますし、巣の中に集められた蜜がそのまま入っているため、はちみつと巣の栄養を丸ごと摂取することができます。
巣蜜は、スプーンですくってそのまま食べても良いのですが、ナイフで小さく切り分けて食べると食べやすいですよ。
巣ごと頂くと、口の中に蜜ろうが残って口当たりが悪いと感じる方もいます。そんなときは、巣蜜をヨーグルトなどのトロリとしたものと混ぜると少し食べやすくなるでしょう。
他には、アイスクリームにのせれば極上のデザートになります。パンケーキにアイスと巣蜜をのせるのもおすすめです。毎日のトーストにバターと巣蜜をのせてシンプルに頂くのも良いでしょう。

はちみつレモン

巣蜜(コムハニー)は、はちみつと同じようにドリンクにしてもおいしく頂ますよ。おなじみのはちみつレモンを巣蜜で作ってみましょう。

材料(4杯分)

  • 巣蜜100グラム
  • レモン1個
  • 水、お湯、炭酸水など

作り方

  • 瓶や密閉容器などに、一口大にカットした巣蜜と輪切りのレモンを重ねて入れる
  • 半日以上置くと水分が出てくるので、出た水分とレモン、巣蜜をグラスに入れる
  • 水かお湯、炭酸水などで割ってできあがり

飲みながら、巣蜜も一緒に食べましょう。酸味や甘みは、お好みで調節してください。

おわりに

今回は、巣蜜(コムハニー)とはちみつの違いや栄養成分、巣蜜(コムハニー)の食べ方をご紹介しました。
巣蜜は、通常のはちみつより風味も栄養価も高いです。巣蜜は丸ごと食べられますが、いろいろな料理にアレンジすることもできます。
なお、巣蜜ははちみつ同様、乳幼児ボツリヌス症を引き起こす恐れがあるため、1歳未満のお子さまには食べさせないようにしてください。

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