はちみつの種類はいくつある?レンゲ、アカシア、マヌカなどの蜂蜜の特徴
はちみつの基礎知識 2023.08.02

はちみつの種類はいくつある?レンゲ、アカシア、マヌカなどの蜂蜜の特徴

マヌカハニーなどのはちみつ(蜂蜜)がブームとなっている昨今では、はちみつ専門店などへ行くとどれを買ったらいいのか迷ってしまうほどたくさんの商品が取り扱われていますよね。
はちみつは、ミツバチが集める蜜の種類=花の数だけあるといえます。現在、確認されているだけでも、世界中に1,000種類以上のはちみつがあるといわれています。
はちみつにはいくつもの種類があり、それぞれに特徴がありますので、用途によってはちみつを使い分けすることができます。でも、どんなに良いはちみつでも、特徴を知っていなければうまく生かすことはできません。
そこで今回は、4つのはちみつの種類とその特徴をご紹介したいと思います。

目次

レンゲのはちみつ

その名のとおり、レンゲの花から採れたはちみつです。味には上品なコクとほのかな酸味があります。
ソフトでまろやかな舌触りに加え、美しく淡い色調とほんのり漂うフローラルな香りが日本人に好まれています。国内産のはちみつの中では、最も癖がないといえるでしょう。日本を代表するはちみつゆえに「はちみつの王様」と形容されます。
レンゲのはちみつは、主に甘味料として使用されます。パンやヨーグルトやフルーツにかけたり、ホットミルクに入れたり、もちろんそのまま食べても◎。
また肉や魚料理などの隠し味に使えば、味を引き立ててくれるだけでなく、臭みを和らげてツヤを出したり、肉を柔らかくしてくれたりします。

アカシアのはちみつ

はちみつの困った用は落ちないとされているため、コーヒーや紅茶に混ぜたり、料理に使用したりすることも問題あ特徴として、低温になると固まってしまうことが挙げられます。冬に使おうと思ったら、瓶の中でカッチカチ…という経験をした方もいらっしゃるかもしれません。その点、アカシアのはちみつは果糖が多く固まりにくいため、一年中水あめのような状態を保っていられます。
味は上品で癖がなく、後味がすっきりしています。喉が焼けるような、はちみつ特有の甘さがないため、はちみつを食べ慣れていない人にも食べやすいです。薄い黄色で、色の薄いものほど良いとされています。日本では、レンゲのはちみつに次いで人気が高いため、「はちみつの女王」と呼ばれています。
アカシアのはちみつは食パンにつけたり、コーンフレークにかけたり、ナッツ類を漬け込んだりなど、熱を加えずに食べる生食に向いています。すっきりした後味を生かしてはちみつレモンなどのドリンクに使用するのも良いでしょう。

マヌカのはちみつ

最近よく耳にするマヌカは、ニュージーランドにしか自生していないフトモモ科の低木です。マヌカのはちみつは、まったりとした独特のコクと甘味があり、ややスパイシー。ハーブのような爽やかな香りが特徴です。熟成度によっても味が変わってきます。色は濃い褐色で、とろみの強い、クリーム状のはちみつです。
殺菌力が強く、栄養も豊富なため、健康増進を考えたい人におすすめで、産地のニュージーランドをはじめ、さまざまな国の医療機関で使用されています。
マヌカハニーはスプーンですくってそのまま舐める使い方が最も一般的です。
また、熱を加えてもその殺菌作用は落ちないとされているため、コーヒーや紅茶に混ぜたり、料理に使用したりすることも問題ありません。独特のコクを、料理やソースの隠し味として使用する方も多いようです。

ソバ(蕎麦)のはちみつ

驚く方もいらっしゃるかもしれませんが、ソバのはちみつも存在します。癖が強く、日本ではあまり好まれてきませんでしたが、フランスではお菓子のジンジャーブレッド作りに欠かせない材料として重宝されています。
もともと鉄分が豊富なはちみつの中でも、とりわけ鉄分が豊富で、貧血気味の女性にはとてもおすすめです。
最初にも書きましたが、ソバのはちみつは味も見た目もかなり独特です。個性的な香りがあり、味は黒砂糖のように濃く、甘みとともに苦味も感じます。そのため、好みがはっきり分かれますし、お子さまにはまず好まれません。色も黄色っぽさがなく、ほとんど黒に近いです。
ソバのはちみつは癖があるため、生色にもあっさりした料理にも向いておらず、スパイスの効いた肉料理や濃い味付けの煮込み、匂いの強いチーズなどに合います。

おわりに

世界に1,000種類以上あるといわれているはちみつ(蜂蜜)の、ごくごく一部をご紹介しました。
はちみつは、色も香りも味も形状もさまざまで、それぞれの特長を生かそうと思うと、自然と用途も異なってきます。これを作りたいからこのはちみつ、あれに効くからあのはちみつ…と、何種類ものはちみつを使い分けられるようになれば、まさにはちみつマイスターといえるでしょう。あなたも、そんな人を目指してみませんか?

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