お役立ちコラム

マヌカの花からマヌカハニーを集める蜂について教えて!

マヌカの花からマヌカハニーを集める蜂について教えて!

マヌカの花からマヌカハニーを集めているのはセイヨウミツバチです。セイヨウミツバチは世界的に生息しており、養蜂によく使われています。日本にはニホンミツバチとセイヨウミツバチの両方がおり、同じミツバチでもずいぶんと違いがあります。今回は、マヌカの花からマヌカハニーを集めているセイヨウミツバチについてご紹介します。 目次 セイヨウミツバチについて 外来種であるセイヨウミツバチは世界中に生息しており、養蜂によく使われています。はちみつを集める能力が高く、マヌカハニーもセイヨウミツバチが集めているのです。日本にいるセイヨウミツバチはイタリアンという種類で、アメリカやイタリアから明治時代に輸入されました。しかし、さまざまな亜種と交配した結果、現在では元々のイタリアンとはかなり異なる性質を持っているといわれています。また、日本には凶暴な性格のオオスズメバチが生息しており、外来種であるセイヨウミツバチは有効な対抗策を持っていないため、自然環境では生き延びることができません。そのため、セイヨウミツバチは人の飼育でしか生きることができず、野生化していないことも特徴です。はちみつを集める能力は、セイヨウミツバチの方がニホンミツバチよりもはるかに高いとされ、市場に出回っているはちみつの大半がセイヨウミツバチによるものです。 ニホンミツバチについて ニホンミツバチは古くから日本にいる在来種で、一説によれば朝鮮半島から持ち込まれたといわれています。ニホンミツバチの場合は、丸太を切り抜いたり、箱に入り口を作ったものを巣箱として使ったりする伝統的な方法で飼育されることが一般的です。丸太を切り抜く方法では年に1回しか採蜜できませんが、重箱式巣箱やセイヨウミツバチと同じ巣枠式巣箱を使えば年に数回採蜜することができます。ただ、ニホンミツバチは巣を放置し逃亡することもあり、巣枠式巣箱ではうまく蜜を集められないこともあるため飼育時には注意が必要です。飼育が必要なセイヨウミツバチに対し、ニホンミツバチは野生で、日本のほぼ全域にわたって生息しています。飼育されているのではなく野生のため、ニホンミツバチのはちみつは珍しいとされており、幻のはちみつと呼ばれています。 日本のはちみつとマヌカハニーの違い マヌカハニーは、ニュージーランドに自生する“マヌカ”の花から採れたはちみつのことで、日本では生産できません。さらに、マヌカハニーは殺菌・抗菌活性を持つMGO(メチルグリオキサール)が含まれています。他のはちみつにはMGOは含まれていません。メチルグリオキサールは腸内のピロリ菌やサルモネラ菌、大腸菌などを殺菌したり、一般的なはちみつと比べると比較的熱に強かったりなど、マヌカハニーの性質を決定づけている成分です。日本で採れる普通のはちみつにも殺菌作用はありますが、その作用は過酸化水素によるもので、酸素が少ない体内に吸収されると作用が少なくなります。さらに、マヌカハニー以外のはちみつは熱に弱いため、お湯や温かい飲み物などに溶かすとやはり殺菌効果が減少するようです。また、オーストラリアやニュージーランドでは、マヌカハニーは医療効果があると認識されており、風邪や皮膚疾患、胃腸疾患などに有効だとされています。そのため、日本で採れる普通のはちみつよりも、薬や健康食品として食べられる場合が多いのです。 ナチュラルライフにマヌカハニーをプラス♪ マヌカハニーはヨーグルトなどに混ぜてよし、肉料理や煮込み料理の隠し味に使ってもよし、と使い勝手の良いはちみつです。普段のはちみつをマヌカハニーに変えると、より健康や美容への効果が期待できるかもしれませんよ。あなたのナチュラルライフにマヌカハニーをプラスしてみてください♪

マヌカハニーはニュージーランド産、オーストラリア産のどちらがよいの?

マヌカハニーはニュージーランド産、オーストラリア産のどちらがよいの?

マヌカハニーは、ニュージーランドに自生するマヌカの木から採れるはちみつのことですが、最近オーストラリア産のマヌカハニーも見かけるようになりました。ニュージーランド産より安価で販売されていることもあります。「マヌカの木ってオーストラリアにも生えているの?」と思った方がいるかもしれません。実は、“マヌカ”という名前を巡り、ニュージーランドとオーストラリアの間で複雑な事情があるのです。 目次 マヌカとは まず、マヌカという植物について、原産地や名称についてご紹介します。 マヌカの原産地 マヌカはフトモモ科 ネズモドキ属で、学名は「Leptospermum scoparium」、和名を「ギョリュウバイ」といいます。高さが5m前後の低木で、赤または白の小さな花を咲かせます。植物図鑑では、分布または原産地として、オーストラリア東部やニュージーランドが記載されています。一説では、オーストラリア東部原産だったのが、何らかのかたちで数百年前にニュージーランドに広まったのではないかといわれています。 “マヌカ”という呼び名 “マヌカ”は、ニュージーランドのマオリ族が使用している、マオリ語の呼び名です。マヌカの花から集められた花蜜から採れるはちみつを、マヌカハニーといいます。オーストラリアにある同種の木は“ジェリー・ブッシュ(Jelly Bush)と呼ばれ、花蜜はジェリー・ブッシュ・ハニーと呼ばれています。最近、このジェリー・ブッシュ・ハニーを、オーストラリア産のマヌカハニーとして販売するメーカーが増えてきたことから、ニュージーランドとオーストラリアの間で問題が起きるようになりました。 マヌカハニーはニュージーランド生まれ ご存じのように、マヌカハニーには抗菌成分メチルグリオキサールが含まれることから、メディカルハニー(医療用はちみつ)として、世界的で重宝されています。マヌカハニーに、他のはちみつにはない成分(ユニーク・マヌカ・ファクター)が含まれていることを発見し、マヌカハニーそのものについて科学的な研究を続けてきたのは、ニュージーランドの研究者たちでした。ワイカト大学のピーター・モラン博士の研究チームが中心となり、マヌカハニーの格付けシステム「UMF」を確立させ、マヌカハニーの素晴らしさを伝えてきたともいえます。その後、ドイツのトーマス・ヘンレ教授によって、ユニーク・マヌカ・ファクターの正体が抗菌成分メチルグリオキサールであることが発見されました。 マヌカハニーを巡る、ニュージーランドとオーストラリアの対立 現在、「MGO」や「Active」という言葉を用い、マヌカハニーと同様の性質を持つはちみつとして、オーストラリア産マヌカハニーが販売されています。これはどういうことなのでしょうか。 オーストラリア側の事情 オーストラリアのジェリー・ブッシュ・ハニーにも、マヌカハニーと同様にメチルグリオキサールが含まれています。そのため、オーストラリアでも、マヌカハニーという呼称を用いたはちみつが出回るようになりました。先にご説明したように、ジェリー・ブッシュはマヌカと同種に属する木です。はちみつに含まれるメチルグリオキサールの有無がマヌカハニーを決定づける成分なら、ジェリー・ブッシュ・ハニーもマヌカハニーと同じだろうと、考えたわけですね。 ニュージーランド側の対策 ニュージーランド側からすると、オーストラリア側が商業的に成功したマヌカハニーに便乗している、と考えたのかもしれません。また、依然増え続けているマヌカハニーの偽物にも手を打つ必要がありました。そのため、2014年、ニュージーランド政府はマヌカハニー品質保護のための研究プロジェクトを発足し、マヌカ特有の優れた性質をより詳細に特定しようとしています。 これら一連の動きは世界的にも注目され、マヌカを巡る争いとして、アメリカのウォールストリートジャーナル紙で取り上げられたほどです。 マヌカハニーとジェリー・ブッシュ・ハニーの違い マヌカハニーとジェリー・ブッシュ・ハニーは、見た目も味も異なります。マヌカハニーは不透明な濃い黄色をしており、とろみが強く、香りや風味がハーブっぽいという特徴があります。一方、ジェリー・ブッシュ・ハニーは透明感のある赤っぽい色をしており、マヌカハニーほどハーブっぽさはないようです。もともと「Leptospermum scoparium」は多くの種類があり、ニュージーランドに自生するマヌカの木とオーストラリアに自生するジェリー・ブッシュの木は、同一種というわけではありません。そのため、採れるはちみつも全く同じというわけではないのですね。 ニュージーランド産、オーストラリア産のどちらが良いの? ここまでご紹介したお話は、結局のところ “マヌカハニー”というはちみつの定義が何であるか、つまり商標の問題といえるのかもしれません。 ニュージーランドのマヌカの花から採れたはちみつをマヌカハニーと呼ぶなら、ニュージーランド産を選んだ方が安心かもしれませんね。

マヌカハニーと普通のはちみつの違いは何?マヌカハニーQ&A

マヌカハニーと普通のはちみつの違いは何?マヌカハニーQ&A

マヌカハニーと普通のはちみつを食べ比べてみると、いくつか違いがあることに気づきます。普通のはちみつの多くが透明感のある黄色をしているのに対し、マヌカハニーは濃い黄色をしています。また、とろみが強くて甘みも濃いと感じます。マヌカハニーと普通のはちみつは、なぜこんなに違いがあるのでしょうか?今回は、マヌカハニーと普通のはちみつの違いについてご紹介します。 目次 はちみつはなぜ種類が多いの? はちみつはミツバチが花の蜜を巣に集めたもの。だから、花の種類だけ、はちみつがあっても不思議ではありません。現在世界で出回っているはちみつは、1000種類以上あるといわれています。その中で一つの花から採れたはちみつを「単花蜜」、数種類の花から採れたはちみつを「百花蜜」といいます。マヌカハニーはマヌカの花から採れたはちみつのため、単花蜜になります。世界中にあるはちみつは、それぞれの土地で育つ花から採れた花の蜜です。日本で昔から親しまれてきたはちみつには、れんげはちみつ、アカシアはちみつ、菜の花はちみつなどがあります。それと同じように、ニュージーランドではマヌカはちみつが昔から人々の生活に溶け込んでいたのです。 ⇒購入する前に知っておきたい!はちみつの種類や特徴、味や色について マヌカハニーの色はなぜ濃いの? はちみつは、蜜が集められる花の種類によって含まれるビタミンやミネラル成分などが異なるため、色・香り・味・栄養に違いが生まれます。また、同じ花であっても、その年の気候によってはちみつの味は微妙に変わるといわれています。色が濃いはちみつには、栗はちみつ、ごまはちみつ、そばはちみつなどがあります。マヌカハニーの色が普通のはちみつより色が濃い理由は、マヌカの花だからです。一般的に、ハーブに分類される花から採れるはちみつは、色が濃い傾向にあるといわれています。マヌカの花はハーブに分類されます。マヌカと同じようにハーブの一種であるユーカリのはちみつも、マヌカハニー同様濃い黄色をしています。 マヌカハニーの味はなぜ薬っぽいの? マヌカハニーと普通のはちみつを食べ比べたときに大きな違いを感じるのが、味です。マヌカハニーには「メチルグリオキサール」という抗菌作用を持つ成分が含まれており、そのために薬っぽい味になるのではないか、といわれています。メチルグリオキサールが含まれる度合いが大きくなると、より薬っぽい感じが強く感じられるようです。ただし、味というのは人によって感じ方が異なるため、マヌカハニーの味を「ハーブっぽくて好き」「スパイシーで好き」と感じる方もいます。 マヌカハニーと普通のはちみつは何が違うの? 普通のはちみつと比べると色や味が濃くてとろみがありますが、マヌカハニーもはちみつの一種です。ただ、上の方でご説明したように、蜜を集める花の種類によってビタミンやミネラル成分などが異なります。マヌカハニーの場合はメチルグリオキサールという抗菌成分が含まれていることが、最大の特徴です。メチルグリオキサールはマヌカハニー特有の成分とされており、同じ種類に属する花を除き、ほかのはちみつにはほとんど含まれていないといわれています。日本では法律上医療には使用できませんが、一部の国では高濃度のメチルグリオキサールを含むマヌカハニーを医療用として治療に使用しています。 マヌカハニーのある美味しい食生活を! 高濃度でメチルグリオキサールを含む高活性のマヌカハニーはとても高価ですが、中活性や低活性のマヌカハニーは比較的お手頃な価格で購入することができます。低活性のマヌカハニーはそれほどクセが強くなくお料理に使いやすいことから、初めてマヌカハニーを食べる方にはおすすめです。普通のはちみつより甘みは強いので、美味しく食べることができますよ。