マヌカハニーと普通のはちみつを食べ比べてみると、いくつか違いがあることに気づきます。普通のはちみつの多くが透明感のある黄色をしているのに対し、マヌカハニーは濃い黄色をしています。また、とろみが強くて甘みも濃いと感じます。
マヌカハニーと普通のはちみつは、なぜこんなに違いがあるのでしょうか?
今回は、マヌカハニーと普通のはちみつの違いについてご紹介します。
はちみつはなぜ種類が多いの?
はちみつはミツバチが花の蜜を巣に集めたもの。だから、花の種類だけ、はちみつがあっても不思議ではありません。
現在世界で出回っているはちみつは、1000種類以上あるといわれています。その中で一つの花から採れたはちみつを「単花蜜」、数種類の花から採れたはちみつを「百花蜜」といいます。
マヌカハニーはマヌカの花から採れたはちみつのため、単花蜜になります。
世界中にあるはちみつは、それぞれの土地で育つ花から採れた花の蜜です。
日本で昔から親しまれてきたはちみつには、れんげはちみつ、アカシアはちみつ、菜の花はちみつなどがあります。それと同じように、ニュージーランドではマヌカはちみつが昔から人々の生活に溶け込んでいたのです。
マヌカハニーの色はなぜ濃いの?
はちみつは、蜜が集められる花の種類によって含まれるビタミンやミネラル成分などが異なるため、色・香り・味・栄養に違いが生まれます。また、同じ花であっても、その年の気候によってはちみつの味は微妙に変わるといわれています。色が濃いはちみつには、栗はちみつ、ごまはちみつ、そばはちみつなどがあります。
マヌカハニーの色が普通のはちみつより色が濃い理由は、マヌカの花だからです。
一般的に、ハーブに分類される花から採れるはちみつは、色が濃い傾向にあるといわれています。マヌカの花はハーブに分類されます。マヌカと同じようにハーブの一種であるユーカリのはちみつも、マヌカハニー同様濃い黄色をしています。
マヌカハニーの味はなぜ薬っぽいの?
マヌカハニーと普通のはちみつを食べ比べたときに大きな違いを感じるのが、味です。マヌカハニーには「メチルグリオキサール」という抗菌作用を持つ成分が含まれており、そのために薬っぽい味になるのではないか、といわれています。
メチルグリオキサールが含まれる度合いが大きくなると、より薬っぽい感じが強く感じられるようです。
ただし、味というのは人によって感じ方が異なるため、マヌカハニーの味を「ハーブっぽくて好き」「スパイシーで好き」と感じる方もいます。
マヌカハニーと普通のはちみつは何が違うの?
普通のはちみつと比べると色や味が濃くてとろみがありますが、マヌカハニーもはちみつの一種です。ただ、上の方でご説明したように、蜜を集める花の種類によってビタミンやミネラル成分などが異なります。
マヌカハニーの場合はメチルグリオキサールという抗菌成分が含まれていることが、最大の特徴です。メチルグリオキサールはマヌカハニー特有の成分とされており、同じ種類に属する花を除き、ほかのはちみつにはほとんど含まれていないといわれています。
日本では法律上医療には使用できませんが、一部の国では高濃度のメチルグリオキサールを含むマヌカハニーを医療用として治療に使用しています。
マヌカハニーのある美味しい食生活を!
高濃度でメチルグリオキサールを含む高活性のマヌカハニーはとても高価ですが、中活性や低活性のマヌカハニーは比較的お手頃な価格で購入することができます。
低活性のマヌカハニーはそれほどクセが強くなくお料理に使いやすいことから、初めてマヌカハニーを食べる方にはおすすめです。
普通のはちみつより甘みは強いので、美味しく食べることができますよ。