マヌカハニーの人気が高まっており、通販はもちろん、スーパーや雑貨店、ドラッグストアなどでもよく見かけるようになりました。
マヌカハニーには「UMF」「MGO」というマークと一緒に数値が記載されており、数値が高い方が品質・値段ともに高くなります。どちらもマヌカハニーの品質を示していますが、商品を購入する際、UMF、MGOどちらで選べばよいのか、迷ってしまう方もいるようです。
UMFについて
「UMF」はマヌカハニーの品質を保証する国際的な品質基準のこと。マヌカハニーの持つ抗菌作用の度合い(活性度)を示したものです。UMFはちみつ協会に登録されている、ニュージーランド産マヌカハニーだけが表示を許されています。
UMFの検査項目は、マヌカハニーだけに含まれる独自の成分、レプトスペリン、ジヒドロキシアセトン(DHA)、メチルグリオキサール(MGO)、 加熱すると増えるHMF(ヒドロキシメチルフルフラール)という成分の含有量です。
これら3つを総合的に判定し、活性度のグレード分けがされます。
よく見かける数字を例に挙げると、UMF5+は低活性、UMF12+は中活性、UMF18+は高活性に相当します。
MGOについて
「MGO」は、1kgのマヌカハニーに含まれる食品メチルグリオキサールの量(mg)を表す規格です。2008年にマヌカハニーの殺菌・抗菌成分がメチルグリオキサールであることが発見され、使われるようになりました。
例えば、MGO200+と表示されている場合、マヌカハニー1kgあたり200mgのメチルグリオキサールが含まれていることになります。
UMFとMGOの違い
UMFの説明で触れたように、マヌカハニーには、ほかのはちみつにほとんど含まれない独自成分が含まれています。最もよく知られているのはメチルグリオキサールですが、加熱することによって一時的に増やすことができてしまう、という懸念点があります。
しかし、加熱してメチルグリオキサールを増やした場合、HMFの値が増えます。そのため、HMFの含有量を調べることで、人為的に加熱したかどうかが判断しやすくなります。
また、レプトスペリンは簡単に作ることができないため、純度の高いマヌカハニーであることの証明になります。
一方、MGOはメチルグリオキサールの含有量を測定した規格です。
UMFと違う点は、メチルグリオキサールの含有量を基準にしているという点にあります。マヌカハニーの純度に必ずしもこだわっているというわけでない、といえそうです。
UMFとMGOのどちらで選ぶ?
現在、さまざまな論争を呼んでいますが、「マヌカハニー」はニュージーランド産のマヌカの花からとれたはちみつ、と定義されることが一般的です。
もし、マヌカハニーの純度にこだわるのであれば、UMFのマークが表示されたブランドを選ぶと安心でしょう。UMFはマヌカハニーの抗菌作用の度合いはもちろん、純度にもこだわった品質基準といえるからです。
マヌカハニーの純度ではなく、殺菌・抗菌成分であるメチルグリオキサールの含有量にこだわりたい方は、MGOのマークが表示されたブランドを選ぶのがおすすめです。
現在、UMFとMGO以外にも、MGS、NPA、TAなどマヌカハニーの品質を表す規格がいくつかありますが、いくつかの規格は他の規格の数値に換算することが可能です。
たとえば、UMFをMGOに換算すると下記のようになります。
UMF5+ | MGO83+相当 |
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UMF10+ | MGO263+相当 |
UMF12+ | MGO356+相当 |
UMF15+ | MGO514+相当 |
UMF18+ | MGO+696+相当 |
UMF20+ | MGO829+相当 |
UMF23+ | MGO1046+相当 |
UMF25+ | MGO1200+相当 |
ここで示したUMFとMGOの数値は、必ずしも品質的にイコールになるわけではありませんが、商品を選ぶ際に一つの目安になります。
マヌカハニーは“こだわり”で選ぶ
マヌカハニーを購入するときは、マヌカハニーでこだわりたい部分(純度なのかメチルグリオキサールの量なのか)を考えて、選んでみてください。いずれにしても、「マヌカハニーを食べていると体の調子がいいみたい!」といった実感で選びたい方は、UMF15+(=MGO515相当)以上のマヌカハニーがおすすめですよ。