妊娠中や授乳中の方は、カフェイン入りの飲み物やアルコールを控えていることが多いでしょう。最近はデカフェのコーヒーや紅茶も増えてきましたが、以前からよく知られていたものに、“チコリコーヒー”があります。チコリはハーブの一種で、体によい飲み物としてヨーロッパで古くから愛されてきました。
マヌカハニーのハーブっぽい風味とコクのある甘みは、チコリコーヒーにぴったり。
今回はチコリコーヒーの美味しい飲み方をご紹介します。
チコリコーヒーとは
チコリはアンティーブとも呼ばれます。
チコリの根の部分は白菜の芯のような形をしており、料理で付け合わせのほか、サラダなどによく使われています。このチコリの根の部分を乾燥・焙煎したものチコリコーヒーです。
ヨーロッパにコーヒーが広まったのは、17世紀前半です。しかし、1777年にドイツのフリードリヒ2世がコーヒー禁止令を出したため、庶民はチコリや大麦を原料とした代用コーヒーを飲むようになりました。
コーヒー禁止令が解除された後もコーヒーに似た濃い色や香ばしい香りが好まれ、チコリコーヒーはそのまま人々に飲み続けられました。また、カフェインのような覚醒作用もないことから、健康に気遣う方たちの間では定番の飲み物になっています。
チコリコーヒーの栄養について
チコリにはイヌリンという水溶性食物繊維が含まれています。水溶性食物繊維は腸内で水分を含むと膨らむため、食事で摂取した糖質の吸収を妨げ、血糖値の急激な上昇を抑える働きがあります。また、イヌリンは腸内にいる善玉菌のエサとなることから、腸内環境の改善にも役立ちそうです。
また、胃腸の働きを活発にするといわれているタラキサステロール、抗酸化作用の強いポリフェノールの一種、チコリ酸も含まれています。
チコリコーヒーの美味しい飲み方
チコリコーヒーはさっぱりとした味わいのため、見た目の色は濃いのですが、普通のコーヒーと比べると「コクが足りない」と感じる方がいるかもしれません。
そんなときは、乳脂肪たっぷりの牛乳や、濃厚な甘みを持つマヌカハニーと組み合わせてみては?コクがプラスされて、さらに美味しくなりますよ。
材料
- チコリコーヒー=ティースプーン山盛り3杯
- ミルク=200ml
- マヌカハニー=大さじ1/2杯
- シナモンパウダー=お好みで(2~3ふり)
作り方
牛乳を沸騰させないように温めて、チコリコーヒーとマヌカハニーを入れてよくかき混ぜる。
牛乳は沸騰させてしまうと加熱臭がでてしまうため、60度前後で温め、表面に小さなぶくぶくが見えたら火を止めるとよいでしょう。
お好みでシナモンやパウダーを加えたり、泡立てたミルクをのせたりすると、リッチなカフェオレのでき上がり。
マヌカハニーを使う際、気をつけたいこと
マヌカハニーは甘くて美味しいのですが、その分糖質も含まれています。美味しいからといって食べ過ぎると、カロリーオーバーになってしまう可能性があるかもしれませんよ。一日に食べる量は大さじ1~2杯程度にしておきましょう。
また、マヌカハニーを瓶からすくうときは、金属のスプーンではなく木のスプーンを使いましょう。金属のスプーンを使うと、マヌカハニーに含まれる成分に影響があるといわれています。
ノンカフェインの飲み物とマヌカハニーでヘルシーに
コーヒーに含まれるカフェインには神経を興奮させる作用があります。眠気を覚ましたいときにはよいのですが、寝る前に飲むと目がさえて眠れなくなることもあります。
また、妊娠中・授乳中の方はカフェインの摂取は控えた方がよいので、チコリコーヒーなどコーヒー風味のノンカフェイン飲料がおすすめ♪
チコリコーヒーの味や香りに物足りなさを感じる方は、マヌカハニーを加えてヘルシーに、そしておしゃれに味わってみてはいかがでしょうか?