はちみつの魅力はその栄養や香り、味だけでなく、調味料として料理に使えるところにもあります。シンプルに甘味料として砂糖の代わりに使うこともできますが、米をふっくら炊き上げるなど、さまざまな使い方があるのです。
そこで今回は、料理にはちみつを使うと良い5つの理由についてご紹介します。
砂糖の代わりに使える
はちみつのカロリーは砂糖より低い?
はちみつは白砂糖に比べて低カロリーです。
文部科学省が公開している食品成分表には、100グラム当たりのカロリーは上白糖が384kcal、はちみつが294kcalとなっています。
上白糖などの砂糖は、ダイレクトに舌に甘みを感じます。それに比べてはちみつは、糖類以外の成分(酵素、有機酸、ビタミン、ミネラル、アミノ酸等)も含まれているため、まろやかな口当たりです。また、はちみつは糖度80%程の甘みがあるため、料理に使うときは少しの量でも甘くなります。
砂糖よりもカロリーが低く、糖度80%程の甘みがあるはちみつは、砂糖の代わりにぴったりすね。
みりんの代わりに使える
照りとコクが出る
はちみつを使うと、料理にコクと照りが出ます。これはみりんと同じような効果です。
例えば、しょうが焼き用のお肉に粉をふってフライパンで焼き、しょうゆと酒、はちみつを混ぜたものにしょうがのすりおろしを加えた合わせ調味料を用意します。最後に、合わせ調味料をお肉に煮からめると、おいしそうな照りのあるしょうが焼きの完成です。
合わせ調味料は、しょうゆ:酒:はちみつ=2:2:1くらいでお試しください。
他にも、たたいた梅を甘くする場合などにもみりんを混ぜることがありますが、はちみつを使用すればアルコールが含まれないため、子供でも安心して召し上がれます。
※はちみつは乳幼児ボツリヌス症を引き起こす恐れがあるため、1歳未満の乳幼児には食べさせないでください。
魚の臭いを抑えてくれる
はちみつで生臭さを抑える
はちみつに含まれる酸は、魚の生臭さ(アミン)を抑える働きがあります。
また、はちみつのブドウ糖と果糖が、魚や調味料(しょうゆやみそなど)に含まれるアミノ酸と結合することで、香り成分が生まれるのです。
肉を柔らかくしてくれる
肉を中から柔らかく
はちみつには肉を柔らかくする効果があります。
はちみつに含まれるブドウ糖と果糖が、肉の中まで浸透して硬くなるのを防いでくれるのです。
肉の下味にはちみつを加え、しばらく置いてから焼くと柔らかく仕上がります。また、ジップロックに肉とはちみつを入れて漬けておくことで、少量のはちみつでも肉を柔らかくすることができます。
肉をコーティングしてジューシーに
はちみつに漬け込んで柔らかくなった肉を焼くと、ブドウ糖と果糖が固まって、肉の周りをコーティングしてくれるのです。そのおかげで、肉汁は閉じ込められてジューシーに焼きあがります。
注意点は、はちみつを使うと少し焦げやすくなることです。様子を見ながら弱火で焼くようにしましょう。
ごはんがおいしく炊ける
ごはんがふっくらと炊き上がる
米を炊くときにはちみつを少し入れることで、ごはんがふっくらして、ほんのり甘く炊き上がります。目安は、米2合に小さじ1杯のはちみつです。
ただし、香りの強いはちみつは向いていません。癖の弱いアカシアのはちみつなどがおすすめです。
おわりに
今回は、料理にはちみつを使うと良い5つの理由についてご紹介しました。
はちみつの栄養を余す所なく摂取したい場合は、成分を熱で壊さずに生のまま食べる必要があります。しかし、はちみつを料理に使うと、たくさんの良いことがあります。
米にはちみつを混ぜて炊くとふっくらと炊き上がり、煮物や炒め物は照り良く仕上がります。また、はちみつは魚の生臭さを抑えたり、肉を柔らかく焼いたりすることができます。
さまざまな料理で、はちみつの魅力を堪能してくださいね。