マヌカハニーとは、ニュージーランドとオーストラリアの一部にだけ生息する、マヌカの木から採取されるはちみつです。健康状態の維持に役に立つことでよく知られていますが、成分表記は少し複雑といえます。
そこで今回は、マヌカハニーに用いられるUMFという表記についてご紹介します。
UMFとは?
UMFとは、マヌカハニー研究者として多くの実績を残したピーター・モラン博士によって作られた、マヌカハニーの規格です。ユニーク・マヌカ・ファクター(Unique Manuka Factor)の頭文字をとってUMFと呼ばれています。
UMFの数値は、健康維持に役に立つ成分が含まれている量を示しています。例えば、マヌカハニーには、UMF5+、UMF10+、UMF15+、UMF20+、UMF23+といった数値が付けられていますが、この数値が高いほど、健康維持に必要な成分が豊富になるとされているのです。
また、UMFは、フェノール溶液と比較して研究されました。例えば、UMF5+のマヌカハニーは、5%濃度のフェノール溶液、UMF10+のマヌカハニーは、10%濃度のフェノール溶液と同等の強さがあると判断されています。
フェノール溶液とは?
マヌカハニーと比較されるフェノール溶液とは、消毒液として使われるほど殺菌力がある溶液です。フェノール溶液の殺菌力は、1%まで薄めたフェノール溶液でも認められており、けがなどの消毒液としても使用されています。
UMFをフェノール溶液と比べたときの数値
フェノール溶液と比べて求められたUMFは、「UMF10+」や「UMF20+」といった数値で表されます。
この数値は、ニュージーランド政府行政機関のガイドラインに準拠した検査機関が、精密な分析・測定により記載しています。
なお、UMF規格を使用するためには、UMFハニー協会に入会する必要があります。UMFが記載されたマヌカハニーは、フェノール溶液と比べたときの数値という意味に加えて、ニュージーランド政府やUMFハニー協会にも認められた高品質なものといえるでしょう。
アクティブマヌカハニーとは?
マヌカハニーの中で最も、健康維持に期待できるものを「アクティブマヌカハニー」と呼ばれますが、アクティブマヌカハニーであるかどうかは、UMFで判断できます。
具体的には、UMF10+以上のマヌカハニーがアクティブマヌカハニーとされていて、健康維持に大変役立ちます。
UMF+10以上のマヌカハニーは、非常に貴重で、原産国のニュージーランドでは医療現場でも用いられるほどです。
なお、UMF+5のマヌカハニーは、UMF+10以上のマヌカハニーと比べると比較的割安のため、日常的に摂取することに向いているといえるでしょう。
MGOとどう違うの?
マヌカハニーの成分表記には、UMF以外に、MGOという表記があります。UMFがフェノール溶液の濃度と比較した数値を表しているのに対し、MGOはマヌカハニー1kgあたりに、メチルグリオキサールが含まれる量(mg)を表しています。
UMFの表記を確認して、マヌカハニーを選んでみよう♪
今回は、マヌカハニーに用いられるUMFという表記についてご紹介しました。
マヌカハニーには、ピーター・モラン博士によって作られたUMFと呼ばれる規格があります。UMFは、ニュージーランド政府行政機関のガイドラインに準拠した検査機関により、精密な分析・測定が行われたマヌカハニーにのみ使用が許可される規格です。そのため、UMFが記載されたマヌカハニーは信頼できるといえるでしょう。
ここで紹介した情報を参考に、UMFの表記の意味を理解して、マヌカハニー選びに役立ててください。