ピーター・モラン博士は、ウェールズ州出身の英国人です。本国で博士号を取得し、その後ニュージーランドのワイカト大学のはちみつ研究科学科長や、生物化学教授を全うする一方で、マヌカハニーの抗菌特性や分析研究に従事してこられました。
そして、1981年のこと。
マヌカハニーが民間療法の防腐剤として使われてきた歴史に興味を持ったピーター・モラン博士は、約20年にも及ぶ研究を重ねた結果、ついに、一部のマヌカハニーには他のはちみつには無い、特有の抗菌特質があることを発見しました。
そこでピーター・モラン博士は、この抗菌特質をマヌカハニー独自のものとして、UMF(Unique Manuka Factor ユニーク・マヌカ・ファクター)と命名しました。
UMFを含むマヌカハニーは「UMFマヌカハニー」や「アクティブマヌカハニー」と呼ばれ、抗菌活性のレベルを表す数値として、他のはちみつとは区別されています。
そしてピーター・モラン博士は、この抗菌活性のレベルを表す数値を正しく管理し、マヌカハニーを広めるための組織として、AMHA(Active Manuka Honey Association アクティブマヌカハニー協会)を設立しました。
しかし、協会には様々な利害関係が関わるようになり、モラン博士が目指してきた本来の目的から逸脱した運営がされるようになってしまいました。
商業化の現状を打開するために、モラン博士と長年のパートナーでもあったワトソン&サン社では、モラン博士の考え方に全面的に賛同し、2008年にモラン博士はワトソン&サン社と一緒に協会を脱退し、消費者を惑わすことのない新しい基準を打ち立て、証明していくことになりました。
そこで新たに開発された基準が・・・
MGS(Molan Gold Standerd モラン・ゴールド・スタンダード)や、NPA(Non Peroxide Activity ノン・ペロキサイド・アクティビティー)です。
MGSの特徴
モラン博士が開発したUMFという指標に変わり、より正確性を求めて開発された新しい活性基準です。
とても厳しい検査となる為、認証までに非常に多くの時間とコストがかかってしまいます。また、MGSのラベルを使用するにあたってライセンス費用が別途発生するため、通常のマヌカハニーに比べて高額になります。
NPAの特徴
新基準のMGSはとても高額な商品となってしまうため、お手頃価格でより多くの方にお求め頂けることを最大の目的として新たに設けられた基準です。NPA検査は、UMF検査と同等の検査となります。MGSよりも検査基準を和らげることによって、多くの時間とコストをカットし、ラベルのライセンス費用も発生しない為、安価な価格設定が可能となりました。
検査基準が和らぐといっても、今までのUMFの検査と同等の検査となる為、純度や健康活性パワーなどは【UMF・MGS・NPA】全てにおいて差はありません。
現在では、ワトソン&サン社はモラン博士の研究の最も良き協力者でもあります。
今まで以上に、消費者に安心してご利用して頂くため、ワトソン&サン社とモラン博士はこれからも、厳しい検査指標による抗菌活性パワーを確立し、高品質で確かなマヌカハニーを提供し続けます。