マヌカハニーが盗まれる!?ニュージーランドで発生したミツバチ盗難事件とは?
マヌカハニーの基礎知識 2023.08.02

マヌカハニーが盗まれる!?ニュージーランドで発生したミツバチ盗難事件とは?

長年ニュージーランド産のはちみつやマヌカハニーを愛用している方の中には、「どんどん値段が上がってない!?」と疑問に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実はここ数年で、はちみつやマヌカハニーの価格は急騰しています。価格の急騰にはさまざまな原因がありますが、ニュージーランドで発生したミツバチ盗難事件も一因として考えられます。
そこで今回は、はちみつやマヌカハニーの価格が急騰する原因の1つとなっている、ニュージーランドで発生したミツバチ盗難事件についてご紹介します。

目次

ニュージーランドで発生したミツバチ盗難事件

ニュージーランドでは、組織化された盗難グループによるミツバツ盗難事件が急増しています。
2017年3月、ロイター通信より「ミツバチ盗難事件」についての報道がありました。
手口は、ミツバチの巣箱ごと盗んでいくという悪質なものです。
ミツバチははちみつを採取するだけではなく、花の受粉を促し生態を保つ大事な役割も担っています。ミツバチの盗難は、マヌカハニーの生産はもちろんのこと、生態系にも被害を与える重大な問題といえるでしょう。

ミツバチ盗難事件はなぜ発生する?

マヌカハニーをはじめとする、ニュージーランドのはちみつ市場は現在活況です。ニュージーランド国内以外からも注文が殺到し、2016年から1年間で、はちみつの輸出量は上昇して増益となっています。
マヌカハニーは生産が難しいため、需要に合わせて生産量を増やすことは容易なことではありません。そのため、マヌカハニーに普通のはちみつを混ぜた「偽物マヌカハニー」を販売する悪質業者が登場したり、スーパーの倉庫からマヌカハニーが盗まれたりする事件が発生しています。ヘリコプターでしか行けないような環境下にある養蜂場でも、ミツバチの盗難事件が発生しているので驚きです。
はちみつやマヌカハニーは、ミツバチ盗難事件が相次ぐことで、価格が高騰する一因となってしまっているといえるでしょう。

蜂群崩壊症候群(CCD)の脅威

そもそも、現在ミツバチは世界中で数の減少が報告されおり、蜂群崩壊症候群(CCD)という名前がつけられるほどの大問題となっています。
この蜂群崩壊症候群(CCD)とは、ある日突然ミツバチが巣箱から姿を消してしまうという現象のことです。
蜂群崩壊症候群(CCD)は、世界中の科学者が研究を進めていますが、はっきりとした原因が解明できていません。「寄生虫」「病原菌」「原虫」「ウイルス」「地球温暖化の影響」など諸説ありますが、「ニコチノイド系農薬」による影響が注目されています。
「ニコチノイド系農薬」とは、昆虫の神経に作用する農薬で、ミツバチの帰巣本能を低下させているのではないかと疑われています。
蜂群崩壊症候群(CCD)は、科学的根拠が明らかとなっていないため、確実な対策を取れていません。ミツバチの現象は、はちみつの生産だけではなく、ミツバチの受粉に頼る農作物すべてに影響を及ぼします。蜂群崩壊症候群(CCD)は、ミツバチ盗難事件以上に、早期の解決が望まれる問題といえるでしょう。

マヌカハニーを購入する際の注意点

今回は、はちみつやマヌカハニーの価格が急騰する原因の1つとなっている、ニュージーランドで発生したミツバチ盗難事件についてご紹介しました。
マヌカハニーは希少性が高く、人気の健康食品のため、比較的高価といわれていますが、盗難事件も価格が上昇してしまう原因となっています。なお、ニュージーランド警察の声明によると、ミツバチとはちみつの盗難件数は6カ月間で400件を上回っているということです。
ミツバチが盗まれるほど人気のあるマヌカハニーは、購入する際に注意点があります。それは偽物のマヌカハニーを見分けることです。

これ本物?それとも偽物?マヌカハニーの見分け方

海外では社会問題になるほど偽物が横行していると言われています。本物のマヌカハニーには本物であることを示す成分の分析書が付属していますので、購入する際には必ず確認してみてください。

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